DVD教材 『箱庭療法の実践』 DVC-01
箱庭のセッティングからケースの実際まで、映像でわかりやすく解説。
商品名
監修 芦屋箱庭療法研究所 所長
制作協力
税込価格
商品コード 023-533
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各巻概要
第1巻『箱庭療法の実践-箱庭療法の導入のために-』(81分)
箱庭療法を始めるためのさまざまな疑問に対応する導入編です。本などには書いていない基本的な心構え、留意点など「こんなこと、いまさら恥ずかしくて聞けない・・・」というような実際の臨床場面におけるさまざまな疑問に応えます。
第2巻『箱庭療法の実践-箱庭制作の実際-』(84分)
箱庭制作場面に焦点をあてて、見守り手のあり方を考えます。
※写真はイメージです
内容構成
活用方法
本DVD教材は個人が箱庭療法を勉強するためだけではなく、講義や研修での映像教材として活用することも可能です。DVDの特徴として、各トピックの頭出しが容易ですので、持ち時間に合わせて下記チャプターの順番に収録されている映像をスキップしながら、取り上げたい内容を頭出しすることができます。
第1巻
本DVD教材の第1巻では、箱庭療法における導入の基本的な質問や、そのロールプレイングを監修者によるゼミ形式で説明しています。
チャプターリスト
- はじめに~監修者からのメッセージ
- 箱庭のセッティングについて
- 箱庭療法の実践をめぐって
- 箱庭制作の実習
- おわりに
第1巻の活用例
本編で質問者が発言した時点で映像を止め、見ている人もメンバーに加わった気持ちになって、その質問について意見を言ったり答えてみたりしましょう。
その後、続きの解説映像を見て、さらに話し合いを続けることで、箱庭療法についての理解を深める効果が期待されます。
第2巻
本DVD教材の第2巻では、箱庭療法における実践例を映像で紹介し、普段はなかなか見ることのできない実際の箱庭作成の場面を見ることができます。
チャプターリスト
- はじめに~監修者からのメッセージ
- ケース1 共感しにくいケース(解説あり)
- ケース1 共感しにくいケース(解説なし)
- ケース2 砂だけの表現(解説あり)
- ケース2 砂だけの表現(解説なし)
- ケース3 不登校児のケース(解説あり)
- ケース3 不登校児のケース(解説なし)
- おわりに
第2巻の活用例
ケース映像は監修者による音声の解説が入っているものと、セッションの映像をそのまま映しているものがあります。まず、最初に解説なしの臨場感のある映像を見せ、話し合いをした後、解説入りの映像を見せることによって、より教材的な効果が深まります。
監修にあたって
木村晴子
イギリス生まれ、スイスで「療法」の形になった箱庭療法が、日本において大きく育ち、もう40歳を越えたことはご存知の方も多いでしょう。それは誰でも楽しく気軽に取りかかることができ、それでいていつのまにか、自らの心の深い部分と対話していることに気づかされたりする不思議な表現活動です。そして、現在では、専門の相談・治療機関だけでなく、学校をはじめとするさまざまな場で導入されています。
しかしながら、見守り手(治療者)となる側は、一体何をすればいいのか?さらに、「箱庭療法」を始めるにはどんなことから取りかかり、どのような点に気をつければよいのか?本には書いていないけれど、現実に「こういうことはこんな時はどうなの?わからない・・・」といったことが箱庭にはいろいろあるようです。今回の映像化の試みの第1巻は、研究会などの場で改めていまさら聞けない、でも現実にはわからない、そういった素朴な疑問を拾っていくところからはじめます。この技法を始めるには何から手を付けたらいいのだろうか?書物には書かれていない“見守り手”としての具体的な留意点は?などについて映像の中で話し合い、考えます。
まずは、この映像の中の一人のメンバーになって、話し合いに加わった気分になっていただければ、と思います。
続く第2巻では、実際の面接場面を想定した制作体験を持ち、そこで何が起こっていたのかをふりかえります。
DVD教材 「箱庭療法の実践」によせて
大阪府立大学教授 日本箱庭療法学会研修委員長 川戸圓
この度木村晴子氏が「箱庭療法の実践」についてのDVD教材を出されることになった。木村氏は、仲間内では日本の“ドラ・カルフさん”と称されているように、河合隼雄先生がスイスから1965年にユング心理学とともに日本に導入された箱庭療法に、早くから精力的に取り組んでこられた方々のおひとりである。また実際にスイスに一年間留学され、カルフさんから直接に箱庭の学びもされている。
このDVD教材は全二巻からなり、箱庭療法を目指す人たちが最初に遭遇する問題を取り上げて、丁寧にワークショップ形式で実践さながらに解きほぐしてゆき、知的な理解ではなく身体を通しての納得を目指しているものである。木村氏が南山短期大学、そして甲南大学で、一貫して追及してこられた「体験的理解」がここに凝縮されている。
こういったDVD制作に木村氏が取組まれることは、木村氏の友人として氏のお人柄をよく知るものには、少々驚きでもあった。というのも木村氏は昔から余り前に出て自己主張をなさるタイプではないからである。ひっそりと地道に自分の仕事をされるタイプである。その人にこの企画が持ち込まれたことについて、お倒れになる前の河合隼雄先生が次のように言っておられたという「それはいい企画だ。何より自分から売り込んでくる人ではなくあんた(木村氏)を選んだのがいい。いい人選や」と。まさにその通りである。こういったタイプの木村氏が全力をあげて取組まれるこのDVD教材「箱庭療法の実践・全二巻」を、箱庭療法を目指すすべての方に是非お薦めしたい。